今回はマクニカの事業内容・強みと弱み・平均年収をお伝えしていきます。
マクニカとは
マクニカとは、神奈川県横浜市港北区に本社を置く、半導体などの電子部品を扱う専門商社です。
会社名 | 株式会社マクニカ |
代表者 | 原 一将(代表取締役社長) |
所在地 | 横浜市港北区新横浜1-6-3 マクニカ第1ビル |
社員数 | 3,910名(2022年3月) |
会社HP | https://www.macnica.co.jp/ |
マクニカの事業内容
マクニカの事業内容を見ていきましょう。
【マクニカの事業内容】
- 半導体事業
- ネットワーク事業
- スマートファクトリー事業
- モビリティソリューション事業
- AI事業
- サービスロボット事業
- エネルギー事業
- 医療・介護事業
- IoTセキュリティ事業
- セキュリティ事業
- コネクティビティ事業
半導体事業
半導体事業では、日本屈指の半導体製品ポートフォリオを誇っており、それらを開発する際の技術サポートからアイディアを具現化する実現手法の提案を行っています。
ネットワーク事業
ネットワーク事業では、世界の最新のテクノロジーをベースにしたソリューションを他社に先駆けて提供し、顧客が世界最高水準のIT利活用を実現できるよう支援しています。
ラインナップはセキュリティやネットワークインフラ、AI、DXなど多岐にわたります。
スマートファクトリー事業
スマートファクトリー事業では、スマートファクトリ―実現に向け、要件定義からデータ取得‧分析・アルゴリズム構築・実装、運用までワンストップでサポートしています。
モビリティソリューション事業
モビリティソリューション事業では、自動運転実証車両開発支援や、技術的な特徴を有したハードウェア/ソフトウェアの提案、幅広いニーズに答えるデータ収集からAI構築・組込みなどを行っています。
AI事業
AI事業では、世界最高レベルのスタッフによるコンサルティング・導入支援・運用・最適化のサービスを提供することで、AI導入に際して多くの企業が直面する課題をひとつずつ解決しています。
サービスロボット事業
サービスロボット事業では、清掃や配送を自動アシストするロボットを提供しています。
ロボットが人の仕事をアシストし、人の生活を支える未来の実現を目指しています。
エネルギー事業
エネルギー事業では、Co2排出量の削減、エネルギーの効率的運用、エネルギーの収益性向上のサポートを行っています。
医療・介護事業
医療・介護事業では、国内外の医療業界における様々なステークホルダーと連携しながら、日本およびアジア市場における革新的な医療ソリューションの提供しています。
グローバルな技術商社として最先端のテクノロジーに触れる機会を生かし、良質な医療を誰でもどこでも受けられる未来の実現を目指しています。
IoTセキュリティ事業
IoTセキュリティ事業では、IoTデバイスの企画から保守運用まで、すべての段階において顧客に寄り添い、世界最先端の最適なIoTセキュリティを提供しています。
IoTの発展によって人々が安心して快適に暮らせる社会の実現を目指しています。
セキュリティ事業
セキュリティ事業では、世界中からセキュリティ商材を発掘し、日本市場に提供しています。
多様化・巧妙化が進むサイバー攻撃を防ぐ必要性があるので、情報をアップデートし続けることが要求されます。
コネクティビティ事業
コネクティビティ事業では、半導体とセンサーテクノロジーの知見を生かし、顧客に最適な「つなぐ」技術を提供しています。
インターネットに繋がる『モノ』、IoT デバイス数は爆発的な増加傾向を見せて、インターネットを介してモノが有機的に結合することによって社会、経済、産業が効率化され、未知の付加価値の向上が実現されつつあります。
また、マクニカをはじめとする商社の業務や業界動向についてもっと深く知りたい方は、こちらの本がおすすめです。
商社の業界動向と具体的な業務内容について、一層深く知ることができます。
マクニカの強み
次に、マクニカの強みと弱みを見ていきます。
強みから見ていきましょう。
半導体商社としてのプレゼンス
マクニカの強みとしては、半導体商社としてのプレゼンスが挙げられます。
マクニカは収益のほとんどを半導体などの電子部品で生み出しており、2022年度上半期の売上高は3,248億円とかなりの金額になっています。

大企業とのつながりも強く、ライバルとなる企業も少ないので、半ば独占的にビジネスを行うことができます。
グローバルネットワーク
グローバルネットワークもマクニカの強みと言えます。
米国、欧州、アジアにも進出を果たし、現在は世界18ヵ国74拠点をベースにグローバルなビジネスを展開しています。
積極的な海外進出が功を奏し、売上高に占める海外事業の割合が年々高まっています。
マクニカの弱み
利益率の低さ
マクニカの弱みとしては、利益率の低さが挙げあれます。
商社ビジネスは薄利多売で有名ですが、特にマクニカの2021年度の営業利益率は4.9%とかなり低いことがわかります。

違う商材にアプローチしたり付加価値を向上させたりすることで、利益率の改善が必要となってくるでしょう。
完全年功序列の評価制度
完全年功序列型の評価制度もマクニカの弱みと言えます。
優秀な人材でも在籍年数を重ねないと評価されないので、出来る若手ほど退職する傾向にあるようです。
人事制度を抜本的に変更することは難しいでしょうが、評価制度を現代に合わせていく必要がありそうです。
マクニカの平均年収
次に、マクニカの平均年収についてみていきます。
今回はマクニカが公表している決算資料と、口コミサイトに記載されている平均年収を参考にしています。
有価証券報告書でみる平均年収
マクニカが公表している有価証券報告書に平均年収の記載があります。
有価証券報告書によると、マクニカの年収は1,873万円であることが分かります。さすが大手専門商社、大台の1,000万円を軽く超えてきましたね。
口コミサイトでみる平均年収
次に、口コミサイトのOpenWorkでマクニカの平均年収をみてみましょう。
有報の年収より低いですが、回答者の多くが若手や中堅であることを踏まえると、納得できる値だと思います。
年収・賞与について
同年代の平均と⽐較すると⾼い給与かと思います。ただ営業だと慢性的な⼈⼿不⾜、業務過多により、時給換算だとそこまで⾼くありません。額⾯はそこそこですが、家賃補助等の⼿当は皆無なので、過処分所得はそこまで⾼くないです。
基本給与に残業代が30時間分含まれており、それ以降は30分単位で給与が⼊るシステム。給与が⾼いというよりかは忙しく残業代が多いため、必然的に給料が⾼くなる。課⻑レベルになると900万円から1200万円くらいの平均年収になる認識。若くてもグレードが上がれば給料はもらえる。
役職に応じた給与が⼊社時から既に開⽰されている。課⻑クラスから1000万円超え。ボーナスは半期ごとの、業績制。最⼤で3.1ヶ⽉分の基本給が半期ごとに⽀給される。
マクニカの新卒採用
マクニカの新卒採用事情についてみていきます。新卒でマクニカを目指す学生はご活用ください。
募集職種
総合職(技術職) | マクニカの取扱商品(国内・海外の半導体等)のお客さまへの技術サポート |
総合職(営業職) | マクニカの取扱商品を、大手電機・電子機器メーカーの設計・開発エンジニアに対して提案・販売 |
一般職 | 営業や技術部門を支えるバックオフィスとして、グループ全体の基幹業務の円滑な推進をサポート |
採用フロー
【マクニカの採用フロー】
- ES提出
- Web面接
- SPI適性検査
- 人事面接
- 筆記試験
- 役員面接
初任給・福利厚生
【マクニカの初任給】
- 総合職(大卒):250,400円
- 総合職(院卒):261,600円
- 一般職:210,510円
生活関連制度 | 社宅制度、独身寮、提携保養所施設、会員制リゾートクラブ |
休暇関連制度 | 年次有給休暇、リフレッシュ休暇、出産・育児休暇 |
資産関連制度 | 退職一時金制度、財形貯蓄制度、持株会制度 |
マクニカへの転職
次に、マクニカへの転職を目指す方に向けて、同社のキャリア採用情報をお伝えします。
中途採用での募集職種
2022年9月時点で、マクニカは下記の職種をキャリア採用で募集しています。
フィールドアプリケーションエンジニア | 弊社取扱い半導体商品を用いた、お客さまへの技術提案、製品開発サポートを担当 |
ネットワークエンジニア | 弊社取扱いネットワーク商品を用いた、ネットワーク環境の技術コンサルティングを担当 |
インサイドセールス | コミュニケーションを通してお客さまとの信頼関係を築き、適切なタイミングでソリューションの提案機会の創出を担当 |
マーケター | ブランディング/プロモーションを中心とした領域で、戦略立案から実行における業務全般を担当 |
上記以外にもさまざまな職種を通年で募集しているため、マクニカをはじめとする専門商社への転職に興味のある方は、商社に強い転職サービスを利用すると良いでしょう。
有利になる資格
マクニカへ転職するにあたって有利になる資格は次の通りです。
資格名 | 有利になる理由とおすすめ記事 |
---|---|
TOEIC | ビジネス英語力を証明できるため |
TOEFL | 総合的な英語力を証明できるため |
ビジネス実務法務検定 | 業務上必要な法律知識を証明できるため →ビジネス実務法務検定は意味ない?取得するメリットや転職に役立つかを解説 →【独学】ビジネス実務法務検定2級のおすすめのテキストと問題集 |
中小企業診断士 | 幅広いビジネス知識を証明できるため |
証券アナリスト | 事業投資に役立つ知識を証明できるため →【最新版】証券アナリスト資格の試験概要・難易度・勉強時間を解説 →【証券アナリスト】経済の勉強法と参考書を合格者が解説 |
転職した人の評判
大まかに言えば電子部品であるとは、扱う商材の幅とても広いので理系には最高の職場環境だと思いますね。
開発から営業まで業界でのプレゼンスがあるので、優秀な人材は集まりやすいです。
切磋琢磨できる環境がマクニカにはあります。
産休や育休を利用する女性はとても多いので、仕事とプライベートの両立を図ることができます。
のんびり働く分にはいいですが、女性管理職はオペレーションや管理部門がほとんどなので、キャリアウーマンとして会社のトップを目指せる土壌はできていないと感じますね。
正な評価を受けていないと感じることがあります。
数字を出す人より上司に媚びている人の方が昇進スピードが早かったりするので、人事制度は抜本的な改革が必要だと感じます。
まとめ
この記事ではマクニカの事業内容・強みと弱みなどを解説しました。
半導体に強みを持つマクニカは、商社キャリアを積み上げるのにとても良い環境です。
専門商社への転職を目指す方、専門商社から転職をしたい方は、「リクルートダイレクトスカウト」がおすすめです。
商社の求人数、商社パーソン向けの転職サポートが充実しています。
マクニカのニュース
最後に、マクニカに関する直近のニュースをまとめておりますのでご参考ください。
多様な人材の拡充によるセキュリティ技術の進化を支援
半導体、ネットワーク、サイバーセキュリティ、AI/IoTにおけるトータルサービス・ソリューションプロバイダーの株式会社マクニカは、サイバーセキュリティ、安全性、セキュリティ、プライバシー業界における成長期および後期段階の投資に特化した投資およびアドバイザリー会社である NightDragon Administrative, LLCと、サイバーセキュリティ業界における多様性と受容性を高めるためのプラットフォームを提供する非営利団体であるNextGen Cyber Talent Inc.が実施するNextGen Cyber Talent Campaignに対し、1万ドルの寄付を行ったことを発表いたします。
引用元:マクニカ(2022年7月21日)
「まちなかモビリティ」実証実験への参加
株式会社マクニカ、三重交通株式会社、三岐鉄道株式会社、芙蓉総合リース株式会社、日本信号株式会社は、三重県四日市市にて実施する中央通り賑わい創出社会実験における自動運転バスを活用した「まちなかモビリティ」実証実験へ参加します。これは、四日市市、交通事業者、経済団体等の関係者で構成される「自動運転導入検討会議」並びに令和3年度に発足した「四日市スマートリージョン・コア 推進協議会」にてスマートシティ創出に向けた実証実験に協力するもので、近鉄四日市駅とJR四日市駅間の中央通りにおいて、自動運転バスをはじめとするモビリティの活用を通じた賑わいの創出検証や自動運転社会実装に向けた課題を探る目的で実施されます。
引用元:マクニカ(2022年9月15日)
ニッケン鋼業に高効率産業用LED照明を導入
株式会社マクニカ、株式会社ニッケン鋼業の豊前事業所に、ShinyU Light Co., Ltd.社製の高効率産業用LED照明「ShinyU LED」を導入支援したことを発表いたします。2050年カーボンニュートラル宣言後、2030 年度目標が新たに設定され、脱炭素化へのさらなる取り組みが企業に求められています。省エネ対策は昨今の電⼒料⾦の上昇も鑑みると、光熱費等の削減、CO2排出量の削減になり、企業の利益創出にもつながる施策です。
引用元:マクニカ(2022年9月20日)
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