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【合格者談】投資診断士の難易度・勉強時間・メリット・評判などを解説

資産運用や投資への関心が高まるなかで、「投資診断士」という資格が注目されています。
2019年に開始された新しい資格ですが、各種メディアで取り上げられたり大手金融メディア「ZUU Online」とコラボしたりと、今後受験者数の増加が期待される資格です。
この記事では、投資診断士の試験概要に触れながら難易度・勉強時間・メリット・評判などをお伝えしていきます。
投資診断士の試験概要
はじめに、投資診断士の試験概要をまとめていきます。「試験についてはもう知っているよ」という方は飛ばしてくださいね。
投資診断士とは
投資診断士とは、株式や債券などによる従来の投資手法や、仮想通貨やITリテラシーなど新しい分野も学習できる金融分野の資格です。
投資を検討している方、投資を検討しているが踏み出すのが怖い方、投資で後悔したくない方、そういった方々に投資についてのアドバイス(啓蒙)をしていくための資格です。現在の日本の投資商品は証券や保険など、基本的には縦割りで業界ごとに分割されていますが、投資診断士ではこうした投資手法に関して、網羅的に学習することが可能です。
一般社団法人投資診断協会
老後2,000万円問題や低金利などの背景から資産運用ニーズは高まっています。
投資診断士は投資に関する実用的な商品知識が身に付くため、資産運用に興味のある方はもちろん、投資アドバイスを仕事とする金融業界人にもおすすめの資格なのです。
他の資格との違い
診断士 | FP | 証券アナリスト | |
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受検層 | ・資産形成層 ・個人セールス | ・資産形成層 ・個人セールス | ・法人セールス |
学習分野 | 投資の考え方や金融商品について | ライフプランなど暮らしのお金について | 証券分析や財務分析について |
準備期間 | 3週間〜2ヶ月 | 3ヶ月〜2年 | 1年〜2年 |
投資診断士の受験を検討されている方は、ファイナンシャルプランナー資格(以下FP)や証券アナリストとの違いが気になると思います。
FPと投資診断士との違いは、学習分野の範囲です。
FPでは金融商品についても学習しますが、不動産、相続・事業承継、ライフプランニングなどお金に関わる非常に幅広い分野を学習します。
一方投資診断士は、投資に特化した分野を学習するため、投資に必要な考え方や金融商品に関する実務的な知識が身につきます。
証券アナリストと投資診断士との違いは、学習内容の深さです。
証券アナリストは、金融業界人向けの資格であり、証券分析や財務分析に必要な知識を学習します。金融関係の実務経験が取得要件に含まれており、投資を端的に学びたい方向けではありません。
投資診断士は、金融商品や投資スタンス、ポートフォリオ運用について要領良く学習したい方におすすめです。
試験内容
【投資診断士の試験内容】
- 投資診断協会の基本理念
- 投資に関する基礎知識
- 投資商品について
- 制度投資について
- ポートフォリオの考え方
- 投資診断士Ⓡとは
試験日
試験日は、試験申し込み日の3週間以降から自由に指定することができます。
〈例〉申込:4月1日 → 試験日:4月22日以降いつでも
最短で合格したい方であれば3週間〜4週間後、余裕を持って取り組みたい方であれば1ヶ月〜2ヶ月後など、受験者の都合に合わせて試験日を指定できます。
費用
投資診断士の受験、更新にかかる費用は以下のとおりです。
受験費用 | 研修受講料:36,300円(税込) 資格試験料:11,000円(税込) 合計:47,300円(税込) |
更新費用 | 資格更新料:22,000(税込) ※更新は2年ごと |
合格者数・合格率
2022年5月時点では、投資診断士の合格者数と合格率は公表されていません。
「合格率に関しては、非公開とさせていただいております。」
引用元:一般社団法人投資診断協会|よくある質問
合格者に関しては全く推測できませんが、合格率に関してはある程度予測することができます。
数多ある資格試験のなかで、出題形式、合格基準、難易度がもっとも近い「二種外務員資格試験」の合格率は65〜70%です。
二種外務員資格はこれから金融業界に入る方向けの資格ですが、投資診断士は主婦や学生など幅広い層を受験者として想定しているため、投資診断士の合格率は二種外務員資格よりもやや高い65〜80%だと推測しています。
投資診断士を取得する6つのメリット

次に、投資診断士を取得する6つのメリットをお伝えします。
【投資診断士のメリット】
- 投資・金融商品に関する知識が身に付く
- 名刺に記載することで信用力が高まる
- セミナー講師や記事監修などの依頼が見込める
- 短期間で取得できる
- 有料コンテンツがお得に読める
- 就活・転職で有利になる場合がある
投資・金融商品に関する知識が身に付く
投資診断士では、幅広い金融商品(不動産投資、生命保険、暗号資産含む)や投資に関する考え方を学習していきます。
そのため、投資や金融商品に関する実用的な知識が身につきます。
すでに資産運用している方はもちろん、これから生命保険や不動産なども含めた資産形成に取り組もうとしている方にもおすすめです。
名刺に記載することで信用力が高まる
投資診断士を取得すると、名刺や経歴書に記載することができ、営業する上での信用力の向上につながります。
証券会社や銀行はもちろんのこと、保険や不動産など投資に関する営業職に携わる方であれば、名刺に記載することで客観的な信頼度の向上が期待できます。
セミナー講師や記事監修などの依頼が見込める
投資診断士を取得することで、セミナー講師や記事の監修依頼があるかもしれません。
実際に公式ホームページの「資格保有者はどう活用しているの?」のなかで、下記のような活用方法が挙げられています。
- 「講師として登壇した際に、説得力があると言われた」
- 「投資の専門家として見てもらえるようになった」
- 「資産運用の話に自信をもって対応できるようになった」
セミナー開催会社やメディアとの繋がりは必要でしょうが、投資診断士を保有することで、多くの方に自分を考えを届けるきっかけを得やすくなります。
モチベーションが続きやすい
証券アナリストやCFP(FP資格の最上位)を取得しようと思うと、試験の制度上1年以上の準備期間が必要です。
投資診断士であれば最短3週間で取得できる仕組みであるため、モチベーションが続きやすいです。
証券アナリストやCFPについては下記の記事をご参考ください。


Zuu onlineなど有料コンテンツが無料になる

投資診断士資格を取得すると、400万人が利用する国内大手金融メディアの『ZUU online』のプロフェッショナルプランが無料で読み放題になります。
年間65,736円もお得になり、受験費用を余裕で回収できます。個人的には1番のメリットはこれです(笑)
同サービスでは、日々の相場分析に役立つコンテンツだけでなく、「顧客属性別攻略法」「商品別提案方法」「営業ノウハウ」など、金融営業実務に役立つコンテンツを数多く扱っています。
元大手証券会社のトップセールや外資系プライベートバンカーが執筆・監修しているコンテンツですから、実務面を意識して作成されています。
投資診断士の受験を考えている金融営業パーソンは、ZUU onlineも併読することで一気にスキルを高めることができます。
就活・転職で有利になる場合がある
投資診断士を取得していると、就活や転職で有利になる場合があります。
投資に関する資格であるため幅広い業種・職種と相性が良いですが、特に金融営業職とはシナジーが高いです。

実際多くの求人で投資診断士の取得が優遇される旨の記載があります。
金融系職種への転職を検討している方にもおすすめです。
投資診断士がいらない・あやしいと言われる理由
投資診断士には数多くのメリットがありますが、反対に

投資診断士っていらない資格じゃないかな…?



聞いたことなくて怪しい資格じゃないのかな…?
残念ながらこのような意見も散見されます。その理由を考察していきます。
新しい資格だから
投資診断士は、第1回の試験が2019年3月9日に実施された新しい試験です。
新設されたばかりの資格試験ですから、受験者数も合格者数も他の資格と比較すると少ないでしょう(公表されていないので確定ではないですが)
そのため、現時点では知名度も低く、知らないものをあやしいと思うのは自然です。
実際には、運営協会が高校や大学向けの金融教育を実施したり、上場企業と連携したりと、信頼性の高い団体が運営している資格です。
受験料が少し高いから
FP2級や簿記試験などと比べると、投資診断士の受験料はやや高いと感じかもしれません。
そのため、費用対効果に合うかどうかが懐疑的で、投資診断士はいらないと主張するのでしょう。
筆者としては、先述したメリットを享受できることを考えるとむしろ割安だと感じますが、受験者によって感じる費用対効果は異なるでしょうから、全ての方に必ず役に立つとは断言できません。
今一度受験する目的や費用感を確認して、迷いのない状態で受験されることをおすすめします。
投資診断士の勉強法
次に、投資診断士の勉強法をお伝えします。
金融知識がある方向けの勉強法
大学で経済・金融を学習されていた方や、金融機関にお勤めの方であれば、配布される研修教材1冊のみで対応できるでしょう。
時間の許す限り、教材をひたすら読み倒す勉強法で難なく合格できるはずです。
【金融知識がある方向けの勉強法】
- 教材を速読で1周し、分からない部分をマークする
- マークした部分のみ復習する
- 試験直前に再度教材を1周する
金融知識がない方向けの勉強法
金融知識が全くない方であれば、債券や確定拠出年金など、日常生活では聞き馴染みのない用語が出てきます。初見だと戸惑う可能性があります。
そのため、学習内容が重複しているFP3級の教材で予習する勉強法もありです。その際に用いるテキストは、初学者向けの図解やイラストが多いものを使いましょう。直感的に理解できるからです。
下記のテキストがおすすめですが、書店でわかりやすいテキストがあればなんでも良いです。
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FP3級のテキストで予習し、教会から送付される公式教材に取り組めば、金融知識0の方でも合格できるはずです。
【金融知識がない方向けの勉強法】
- FP3級のテキストで予習する
- 公式教材を丁寧に1周する
- 試験直前に公式教材をもう1周する
勉強時間
投資診断士に必要な勉強時間は、15時間〜45時間と感じました。
金融知識が既にある程度ある方であれば、2時間勉強して1週間ほどで合格できるでしょう。金融知識がない方でも、毎日1時間ほど勉強しても1ヶ月で受かる試験だと思います。
この時間には動画試聴時間を含んでいますので、金融系資格の中でも短時間で取得できる資格だと思います。
投資診断士の難易度
筆者はFP2級や証券アナリストを取得していますし、何より証券会社での勤務経験があります。
その前提でお伝えすると、投資診断士の難易度はかなり簡単に感じました。証券外務員2種レベルです。
ただし、資産形成に関連する税制(NISAやiDeCo)、暗号資産など比較的新しい金融知識も必要ですから、いくら金融人でもノー勉で受かるほど甘い試験ではないとも感じました。
金融知識がない人にとっては聞き馴染みのない用語が多いものの、解説動画でしっかり学習できる点や、e-ラーニングで手軽に勉強ことからも、難易度としては高くないと思います。
投資診断士に関する評判
投資診断士に関するTwitterでの評判をまとめております。評判は増え次第追加していきます。
まとめ
今回は投資診断士について解説しました。
投資診断士は、資産形成に興味のある投資初学者から、金融営業パーソンまで幅広い方にとって有用な資格です。
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