編集部おすすめの転職サービス | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
サービス名 | リクルートエージェント | リクルートダイレクトスカウト | JACリクルートメント | レバテックキャリア | コトラ | doda | ヒューレックス | アサイン |
おすすめ度 | ||||||||
対象年代 | 20〜50代 | 20~50代 | 20~50代 | 20代後半~40代前半 | 20~50代 | 20~30代 | 20~50代 | 20代 |
得意業界 | 全業種・全職種 | 営業、コンサル、IT | マネジメント、専門職 | IT、Web | 金融、コンサル | 全業界 | 技術職、営業 | ハイクラス |
サポート内容 | 書類添削・面接対策 担当アドバイザー | 個別ミーティング | レジュメ添削 面接対策 | キャリア相談 面接対策・書類添削 | 面接対策 | 履歴書・ESの添削 転職手続きの代行 | 履歴書・職務経歴書の添削 面接トレーニング | 「DiSC」による行動特性を分析 |
求人掲載数 | 60万件以上 | 50万件以上 | 25,000件 | 21.420件 | 20,000件 | 219,900件 | 23,000件 | 非公開 |
口コミ | 記事へ | 記事へ | 記事へ | 記事へ | 記事へ | 記事へ | 記事へ | 記事へ |
公式サイト | 詳細情報 | 詳細情報 | 詳細情報 | 詳細情報 | 詳細情報 | 詳細情報 | 詳細情報 | 詳細情報 |
【最新版】証券アナリスト資格の試験概要・難易度・勉強時間を解説
今回は証券アナリスト資格試験の概要・難易度・勉強時間について発信していきます。
金融系資格の中でトップクラスの難易度を誇る証券アナリストですが、「一体どんな資格なのか?」「具体的な難易度と勉強時間は?」「実際に就活や転職市場で有利になるのか?」について解説していきます。
金融業界に興味のある方や、金融キャリアのステップアップを考えている方は是非ご一読ください。
金融業界おすすめの転職サービス3選 | |
---|---|
コトラ | 金融、コンサル、IT、製造業界を中心としたハイクラス転職支援サービス |
公式サイトへ | |
type転職エージェントハイクラス | ハイクラス・エグゼブティブ求人だけで1万件以上ある特化型のサービス |
公式サイトへ | |
リクルートダイレクトスカウト | レジュメを登録すれば、企業からのオファーが届く |
公式サイトへ |
\ 詳しくはこちら /
証券アナリストとは?
証券アナリストとは、企業や経済動向を分析して、投資家に役立つ情報を提供する専門家を意味します。かっこいい響きですよね。
外資系金融機関の新人ポジションもアナリストと言われるのは、最初の業務として分析を含めた雑務が多いからです(多分)
証券アナリストとは、証券投資の分野において、高度の専門知識と分析技術を応用し、各種情報の分析と投資価値の評価を行い、投資助言や投資管理サービスを提供するプロフェッショナルです。
引用元:日本証券アナリスト協会|CMAとは
そこで、金融のプロフェッショナルである証券アナリストの育成を目指すために、日本証券アナリスト協会は”証券アナリスト資格試験(CMA)”を運営しています。これが証券アナリスト資格です。
CMAとは、Certified Member Analyst of the Securities Analysts Association of Japanの略称で、「日本証券アナリスト協会認定アナリスト」を意味します。当協会の定める所定の教育講座を受講した上で、それに基づく試験に合格し、一定の要件を満たすことで認定される資格であり、⾦融・投資のプロフェッショナルの証です。
引用元:日本証券アナリスト協会|CMAとは
日本証券アナリスト協会は、金融機関や大学と提携して、国民の金融リテラシー向上のために様々な活動をしています。
協会は国内金融業界人の育成の大きな役割を担っており、それ故協会が運営している証券アナリスト資格は金融業界での信頼と認知度が高いのです。
証券アナリスト試験について
試験概要
試験科目 | (1)証券分析、(2)財務分析、(3)経済、(4)職業倫理(2次試験) |
試験日程 | 春試験:4月第3日曜日、秋試験:10月第1日曜日 |
主題形式 | マークシート方式 |
合格点 | 約60%(非公表) |
合格率 | 春試験:51.8%、秋試験:53.8%(2021年) |
初学者のために、試験について詳しく見ていきましょう。
試験日・結果発表日
2022年度の証券アナリスト試験の試験日と結果発表日は次の通りです。
【1次試験】
試験日 | 試験日 | 申込期間 | 発表日 |
---|---|---|---|
春試験 | 2022年4月24日 | 2021年2月7日~3月7日 | 6月上旬 |
秋試験 | 2022年10月2日 | 2021年7月15日~8月15日 | 11月上旬 |
【2次試験】
試験日 | 申込期間 | 発表日 |
---|---|---|
2022年6月5日 | 2022年3月14日~4月14日 | 8月上旬 |
試験会場
証券アナリストの試験会場は次の通りです。
国内(9都市) | 札幌、仙台、東京、金沢、名古屋、大阪、広島、松山、福岡 |
海外(3都市) | ニューヨーク、ロンドン、香港 |
私は受験当時静岡に住んでましたが、名古屋まで受験しにいきました(もっと開催地多くしてほしいですよね…)
試験科目
証券アナリストは試験科目は3つです。証券分析と財務分析、そして経済です。2次試験では職業倫理もあります。
各科目の学習内容は次の通りです。
【証券分析の学習内容】
- 証券分析とPMの基礎
- 証券市場の機能と仕組み
- 計量分析と統計学
- 現代ポートフォリオ理論
- 企業のファンダメンタル分析
- 株式分析
- 債券分析
- デリバティブ分析
- PMプロセス
【財務分析の学習内容】
- 証券アナリストと財務分析
- 主要な財務諸表
- 企業会計の仕組み
- 収益の測定
- 費用の測定
- その他の主要会計分野
- 財務諸表分析の基礎
- 株式価値評価モデル
【経済の学習内容】
- 経済活動と経済分析
- 経済学のための数学
- 消費者行動と企業行動
- 市場均衡と市場の失敗
- ファイナンスのためのミクロ経済学
- マクロ経済学の基礎
- 金融と財政
- マクロダイナミックス
- 国際収支と為替レート
FPでは生活に馴染みのある科目ばかりで勉強もしやすかったですが、証券アナリストでは金融人向けの内容ということもあり、多少ハードルが上がっている印象ですね。
逆に言えば、金融業界や経理・財務の仕事に直結する学習内容なので、やりがいはあると言えます。
資格取得までの流れ
証券アナリストの受験資格は、日本証券アナリスト協会が提供している講座を受講していることです。
証券アナリスト(CMA)講座の受講者(講座を受講せずに受験することはできません。)(※受講年度の翌年から受験可能です。2022年度講座の受講者は、2023年試験から受験可能)
引用元:日本証券アナリスト協会|試験に備える・申込む
受講料・受験料
証券アナリスト講座の受講料と、試験の受験料は下記のとおりです。
試験 | 受講料・受験料 |
---|---|
1次試験 | 受講料:54,000円 受験料:13,000円(証券分析6,400円、財務分析3,300円、経済3,300円) |
2次試験 | 受講料:57,000円 受験料:15,000円 |
合格点・合格率
証券アナリストの合格点は非公表ですが概ね6割と言われています。個人的には結構甘い印象を受けました。1次試験に関しては合格しやすいと思います。
試験の採点および合否判定は、実務家、学者などで構成される「試験委員会」および「試験管理委員会」が行います。試験の合否は、上位一定割合の受験者の平均得点を基準に決定されます。
引用元:日本証券アナリスト協会|試験に備える・申込む
加えて1次試験は科目合格制なので、合格した科目を再度受ける必要はありません。落ちた科目だけ次回挑戦すればいいんです。
つまり、試験時間が十分でない人は最初から3科目を複数回受験することで、手堅く合格を狙う手段も有意義です。
合格率ですが、概ね5割前後のようです。
年代 | 春試験 | 秋試験 |
---|---|---|
2021年 | 51.8% | 53.8% |
2020年 | 中止 | 55.0% |
2019年 | 47.3% | 52.6% |
2018年 | 51.3% | 51.2% |
2017年 | 48.2% | 51.6% |
この合格率だけ見ると簡単なように思えますが、受験層のレベルが高いこと踏まえると、“賢い人達でも半分は落ちる試験”だと認識した方がいいでしょう。
証券アナリストの難易度
証券アナリスト資格の難易度について、下記の観点で考察していきます。
【証券アナリストの難易度】
- 筆者の主観
- 合格率・受験者層
- 出題内容
- 他科目比較
主観的な難易度
計算が苦手な文系脳の私が受験してみて感じた難易度は、「難しい」という絶対的な評価しかできません。
しかし、あえて他の金融系資格と比較するなら次のようになると思います。
【金融系資格難易度比較】
- 証券外務員
- PBコーディネーター
- FP3級
- プライマリーPB
- FP2級
- 証券アナリスト1次
- CFP
- 証券アナリスト2次
- シニアPB
※下に行くほど難しい
証券アナリストは、1次試験だけ見るとCFPやシニアPBより簡単ですが、2次試験まで考慮すると金融系資格で最も難しい試験だと感じました。
もっとも、試験科目や出題形式が異なるので単純比較は難しいですが、どれも受験経験がある方には賛同を得られる難易度付けになっていると思います。
合格率・受験者層から見る難易度
証券アナリストの合格率は50%前後であるため、合格率だけを見るとそこまで難しい資格ではないように思えます。
しかし、この合格率だけみて「2人に1人は受かる資格試験なんだ」と安心してはいけません。
証券アナリスト1次試験合格者の所属業種が公表されているのですが、証券会社や銀行などの金融機関や、投資助言会社や調査期間などのリサーチ専門職が多くを占めています。
つまり、受験者の多くは金融人や調査業務を生業としているプロがほとんどであり、そのプロでも半分は不合格になる資格試験なのです。
単純な合格率だけ見れば簡単な試験に思えますが、受験者層のレベルの高さまで見てみると、決して油断ができないことが分かります。
出題内容で見る難易度
証券アナリストでは、既述のとおり証券分析、財務分析、経済の3分野が出題されます。
よく出題される内容を見ると、債券価格やCAPMの公式などがあります。公式だけをみても、文系にはなかなか馴染みのないレベルだと分かります。
金融理論や経済学に精通している方、微積分や関数が得意な方であればそこまで難しいと感じることはないかもしれませんが、そうでない方には、出題内容的にも難しい資格だと言えます。
CFPと比較した難易度
次に、証券アナリストの難易度を他の受験層が似通る資格と比べてみましょう。
証券アナリストとCFPを比較した場合、個人的には証券アナリストの方が難しいと感じました。
証券アナリストの1次試験までであればCFPの方が難しいと思いますが、2次試験まで考慮すると、証券アナリストの方が全然難しいと思いますね。
私が数弱であることが大きく影響しているので、数学が得意な方はCFPの方が難しいと感じるかもしれません。
FP1級と比較した難易度
証券アナリストとFP1級を比較した場合、同じく証券アナリストの方が難しいと感じました。
理由はCFPと同様です。
USCPAと比較した難易度
証券アナリストとFP1級を比較した場合、USCPAの方が難しいと感じる方が多いようです。
私はUSCPAを取得していないので比較できませんが、ダブルライセンサーの友人2名に聞いたところ、2人ともUSCPAの方が難しいと言ってました(なぜか怒り気味に)
理由は単純で、暗記量はそれほど変わらないが、USCPAは英語の試験だからだそうです。
証券アナリストの勉強時間
1次試験の勉強時間
証券アナリスト1次試験対策に必要な勉強時間をお伝えします。
- 金融・経済の基礎知識がある場合:120時間〜180時間
- 金融・経済の基礎知識がない場合:150時間〜210時間
金融や経済の知識がある程度備わっている場合は比較的簡単に勉強を進めることができると思います。
必要な勉強時間としては150±30時間程でしょう。ちなみに私は学生の頃から金融が好きだったのですが、勉強に要した時間は約120時間でした。
反対に、金融や経済の知識が全くない初学者の方であれば、180±30時間は必要でしょう。毎日2時間勉強すると仮定すると、3ヶ月勉強すれば合格できる試験だと言えます。
2次試験の勉強時間
私の経験では、2次試験の勉強時間は150時間ほど見積もっておけば良いと思います。
1次試験である程度知識は付いているので、あとは2次試験用の知識を上書きするのと、職業倫理科目を単純暗記することで対応できます。
独学の場合の勉強時間
独学の場合の勉強時間は、既述したように1次試験2次試験ともにおよそ150時間ほどです。
金融について全くの初学者の場合、いきなり証券アナリストのテキストに挑むと挫折する可能性があるため、多くに人が市販の初学者向けの参考書を先に読んでいます。
この参考書を読むための時間を考慮しても、独学であれば200時間弱で対策することができるでしょう。
通信講座を利用した場合の勉強時間
大手資格学校のTACでは、1990年より「証券アナリスト講座」を提供しています。
全科目を1回で合格できるよう様々なコースを用意していますが、全くの初学者向けの「入門総合本科生」では、勉強時間を次のように想定しています。
質問:証券アナリスト試験合格にはどのくらいの学習時間が必要ですか?
回答:個人差はありますが、標準学習時間は目安として以下のように設定しています。
1次試験:400~500時間(6ヵ月~9ヵ月)
引用元:資格の学校TAC|よくあるご質問
2次試験:400~600時間(8ヵ月~10ヵ月)
個人的にはかなり多く見積もられている印象ですが、丁寧に全範囲を教え込むとなると、上記の勉強時間は必要なのかもしれませんね(それでも多いと思いますが…)
証券アナリストは就活や転職で有利になる
次に、証券アナリストが就活や転職に有利になるかをお伝えします。
金融業界の就活でとても有利になる
証券アナリストは、就活ではとても有利に作用します。
新卒で証券会社を目指す場合、証券外務員を保有しているだけで面接で褒められたことがあります。「もうすでに証券マインドだね〜」と、みずほ証券の面接官に言われたことがあります。
証券外務員で褒められるのですから、証券アナリストが就活での面接に与える影響は大きいはずです。
ちなみに、私は就活支援サービスを通して学生さんと何度かお会いしたことがあります。その中で、証券アナリスト取得者や勉強中の方は概ね印象が良くて、就活も成功しそうな学生さんばかりでした。
やはり難関資格を取得したことで、自信がついて伸び伸びと面談ができるのでしょう。
証券アナリストが就活でかなりポジティブに作用することだけは間違いないです。
金融業界への転職で有利になる
証券アナリストの評価は転職市場でもかなり高いです。
ハイクラス求人に強い転職サービスである「リクルートダイレクトスカウト」にて「証券アナリスト」と検索すると、700件以上の求人情報が確認できます。いずれも証券アナリスト資格を必須、もしくは歓迎とする求人ばかりです。
三菱UFJ銀行でも、M&A業務に携わりたい方に対して証券アナリストの取得を促していますね。やはり金融業界での評価は高い資格と考えて良いでしょう。
また、野村證券のリサーチ業務でも歓迎要件として証券アナリスト資格が挙げられています。調査・分析業務にはアナリスト資格の知識が直接的に役立ちますからね。
事業会社の経理・財務部への転職に有利になる
証券アナリスト資格は、金融機関だけでなく、事業会社の経理、財務、IR部などへの転職にも有利に働きます。
証券アナリスト協会の公式サイトには、合格者の声として三井物産財務部所属の谷川さんのインタビュー記事が掲載されています。
「経理と財務の有機的な関連を学べる一石二鳥以上の内容が詰まった資格。合格して数字への苦手意識はなくなり違う景色が見えるようになりました。」
引用元:日本証券アナリスト協会|資格取得者の声
また、リクルートダイレクトスカウトで見ても、事業会社にて証券アナリスト資格を歓迎する財務・経理・IR関連の求人を数多く確認することができます。
まとめ
この記事では、証券アナリスト資格の試験概要や難易度、勉強時間について発信しました。
証券アナリスト資格について勉強方法や活用方法を解説している記事もあるので、併せてご参考ください。
コメント