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【合格者談】CFP不動産科目の勉強法・難易度・勉強時間を解説

この記事では、CFP不動産科目の勉強法・難易度・勉強時間などをお伝えしていきます。
合格者目線で発信しますので、これからCFP不動産科目の受験を予定されている方はご参考ください。
CFP不動産科目の合格ラインと合格率
具体的な勉強法や難易度を見る前に、CFP不動産科目の近年の合格ラインと合格率を見ていきましょう。
合格ライン | 合格率 | |
---|---|---|
21年第2回 | 32点 | 35.4% |
21年第1回 | 32点 | 35.4% |
20年第2回 | 31点 | 37.6% |
19年第2回 | 30点 | 36.9% |
※20年第1回はコロナウィルスにより中止
過去4回分の試験データを確認する限り、CFP不動産科目の合格ラインは30〜32点、合格率は35〜38%です。
試験回によりますが、不動産科目に安心して合格するためには、少なくとも合格ラインは6割(30点)を目指す必要があるでしょう。
CFP試験について体系的に解説している記事もあるので、是非ご活用ください。

CFP不動産科目の難易度
次に、CFP不動産科目の難易度を、他科目や他資格と比較しながら見ていきます。
他科目と比較した難易度
CFP不動産科目は、CFP科目の中でも簡単な科目に該当すると思います。
計算問題もあるものの毎年出題される形式が決まっているので、計算が苦手な方でも十分対応可能です。暗記で解ける問題が多いですから、準備期間も比較的短く済みます。
また、相続や金融商品(債券やポートフォリオ理論など)に馴染みのない方は少なくないでしょうが、不動産に全く馴染みのない方は少ないと思います。
不動産科目は、CFP6科目のなかでも難易度は低いと言えます。
FP1級と比較した難易度
CFP不動産科目と、FP1級の不動産科目の難易度はほとんど同じです。試験範囲も計算問題の内容も重なっています。
違いがあるとすれば、試験制度です。CFPは科目別受験が可能であるため、不動産科目を単体で受けることができます。不動産科目のみに焦点を絞って対策できるのです。
この違いは合格率にも反映されており、CFPの不動産科目の合格率が25~40%あるのに対して、FP1級は15〜20%ほどです。
科目同士の比較ではほとんど同じですが、試験制度を考慮するとCFP不動産科目はFP1級より簡単だといえるでしょう。
宅建と比較した難易度
CFP不動産科目と宅建とでは、暗記を得意とするか計算を得意とするかで難易度の感じ方が異なります。
CFP不動産科目では計算問題が数多く出題されますので、計算が苦手な方には難しいと感じるでしょう。一方で宅建は暗記する量が膨大であるため、暗記が苦手であればかなり難しいと感じるはずです。
両方受験経験がある立場としては、年1回しか開催されないプレッシャーや合格率を考慮すると、宅建の方が難しいと思います。
CFP不動産科目の勉強法
CFP不動産科目の勉強法をお伝えします。
あくまで私が実践した勉強法なので万人におすすめとは言えません。参考程度にしてください。
計算問題も暗記で対応する
CFP不動産科目では計算問題が出題されますが、CFP6科目のなかでは少ない方です。ほとんどの問題は暗記で対応できます。
不動産価格や投資収益の計算も、詰まるところ解法の暗記です。計算が苦手な方でも十分合格できる科目です。
本質的な学習にはなりませんが、あくまで試験突破を目的にするのであれば、問題集の解答を先に読んで丸暗記すれば合格できます。
時間がなければ計算問題を一部捨てる
試験までの時間がないのであれば、CFP不動産科目では一部の計算問題を捨てることを検討すべきです。
例えば、不動産投資の利回り計算は毎年1問しか出題されません。利回り計算がどうしても覚えられないのであれば、早期に諦めて他の分野を学習した方が賢明です。2点しか失わないのですから。
CFPは簡単な問題も難しい計算問題も等しく2点なので、苦手分野の出題数が少ないのであれば、諦めることも合格には必要かと思います。
ただし、あくまで時間がない場合に限ります。時間に余裕のある方は全範囲勉強すべきです。
CFP不動産科目の勉強時間
CFP不動産科目の勉強時間の目安は、不動産の基本知識があるかないかで次のように異なります。
【CFP不動産の勉強時間目安】
- 不動産知識がない方:50〜70時間
- 不動産知識がある方:30〜50時間
宅建や不動産鑑定士などの不動産系の資格を保有している方、もしく日頃から業務で不動産知識を活用している方であれば、CFP不動産科目は40時間前後で準備できると思います。
一方不動産関連知識があまりない方であれば、倍の60時間前後を見込んでおくべきです。テキストでしっかりインプットする必要があるからです。
CFP不動産対策におすすめのテキストと問題集
『知りたいことが全部分かる!不動産の教科書』
AFPで不動産科目を苦手としていた方、もしくはAFP合格から期間が空いた方には、CFP向けの参考書に取り組む前にリハビリ本を挟むことをおすすめします。
その際におすすめなのは『知りたいことが全部分かる!不動産の教科書』です。
本書には、不動産オーナーと不動産投資家が身に付けるべき基本知識が詰まっています。
不動産取引制限や不動産価格評価などCFP不動産科目で頻繁に出題される項目を扱っています。
![]() 知りたいことが全部わかる!不動産の教科書 |
『CFP資格標準テキスト 不動産運用設計』
メインテキストとしては、FP協会の公式テキストである『CFP資格標準テキスト』シリーズの不動産運用設計のテキストがおすすめです。
本書は、改定される前までは「読みにくい」「試験に関係のない内容まで扱っている」「頻出分野を扱っていない」など散々たる内容でした。
しかし、改定後は読みやすさと収録内容が見直され、一気に試験対策用のテキストとして評価を受けるようになりました。
読みやすさと網羅性から本書をテキストとして利用することをおすすめします。
![]() CFP資格標準テキスト 不動産運用設計 |
『CFP受験対策精選過去問題集 不動産運用設計』
一通りのインプットを終えたら問題集に取り組みましょう。
問題集の解答解説に記載されている公式や解法がかなり重要なので、積極的に答えを見て解法をインプットしていきましょう。
FP協会公式問題集より収録されている問題数が多く、解答解説も丁寧なのでおすすめです。
![]() CFP受験対策精選過去問題集不動産運用設計 2024-25年版 |
まとめ
今回はCFP不動産科目の難易度や勉強法をお伝えしました。
不動産科目は複雑な計算もありますが、詰まるところ暗記につきます。他の科目より暗記事項が多いですが、逆に言えば暗記さえすれば合格できる科目です。
時間に余裕を持っておく必要があるため、早々に勉強にとりかかりましょう。
CFP試験について体系的に解説している記事もあるので、是非ご活用ください。

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