「辞めたら負け」だと思ってた——28歳OLが転職で取り戻した“自分の人生”

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「3年は我慢しなきゃダメ」
「辞めたら負け」
「どこに行っても同じだよ」

そんな“根性論”でがんじがらめになって、疲弊している人が少なくありません。
今回、私たちが取材したのは、そんな固定観念にとらわれながらも、ある転機をきっかけに転職を決意し、人生を大きく変えた女性——あいりさんです。

もともとは、都内の中小企業で営業事務として働いていた彼女。
残業は月100時間を超え、休日出勤も当たり前。心も体もすり減らす毎日を送りながらも「辞める」という選択ができず、気づけば3年が経っていたと言います。

それでも、ある「ひと言」をきっかけに、彼女は環境を変える決断をしました。
今では、ホワイト企業で広報職として働きながら、自分らしい生活を取り戻しています。

この記事では、あいりさんがなぜ転職を決意したのか、どんな壁にぶつかり、どんな風に未来を変えていったのか——そのストーリーをじっくりと伺いました。

目次

【あいりの自己紹介・現在の仕事】

編集部:
本日はお時間いただきありがとうございます。まずは、簡単に自己紹介をお願いできますか?

あいり:
よろしくお願いします!
私は現在、都内で広報の仕事をしている28歳です。
今の会社には転職して2年ほど経ちました。それまでは、まったく別の業界・職種で、営業事務として働いていました。

編集部:
今は広報とのことですが、お仕事の内容を教えていただけますか?

あいり:
はい。広報と言っても色々あると思うんですが、私の仕事は主に、会社のSNS運用やメディア対応、プレスリリースの作成などです。
最近では採用広報にも少しずつ関わるようになってきていて、「人に届ける仕事」ができている実感があります。

編集部:
かなり華やかな印象を受けますね。働く環境としてはどうですか?

あいり:
正直、前職と比べると天国です(笑)。
定時で帰れるし、上司の考え方も柔軟で、何より「ちゃんと休んでいいんだ」って思えるのがありがたいです。
自分のペースで成長できる環境って、こんなに安心できるんだなって。

【ブラック企業時代のリアル】

編集部:
現在はとても働きやすい環境とのことですが、前職は“ブラック企業”と伺っています。どのような職場だったのでしょうか?

あいり:
うーん、どこから話せばいいか迷いますね(笑)
ざっくり言うと、「よく3年も続いたな」って自分でも思うような環境でした。

編集部:
たとえば、具体的にはどんな点が?

あいり:
まず残業ですね。繁忙期だと月100時間を超えてました。
19時退社が“早い日”で、終電まで働くことも珍しくなかったです。

編集部:
それはかなりハードですね…。

あいり:
しかも、残業代は全額出ないんです。
「みなし残業」とか「自己管理」とか、曖昧な名目で処理されてました。
手取りは18万円ちょっと。それでも生活がギリギリだったので、休日も自主的に出社して資料を作って…って感じでした。

編集部:
休日出勤も…?

あいり:
はい。強制じゃないんですけど、「あの子がやってるのに、なんでやらないの?」みたいな空気があって。
誰かがやると、それが“当たり前”になっちゃうんですよね。
気がつけば、日曜の朝に職場にいる自分を「何してるんだろう」って思ってました。

編集部:
精神的にも辛そうです。

あいり:
当時のLINEの履歴、今見返すとやばいですよ(笑)
友達に「今日、気づいたらトイレで1時間寝てた」って送ってたりして。
誰にも相談できないし、でも辞めるって言ったら責任放棄みたいに思われそうで、ずっと自分を責めてました。

編集部:
まさにブラック企業の典型的な構造ですね…。その状況を、なぜすぐ辞められなかったのでしょう?

あいり:
「辞めたら負け」って思い込みが強かったんです。
あとは、“自分がまだ甘いのかも”って、周りと比べて納得しようとしてました。
今なら言えますけど、それって“洗脳”だったと思います。


【転職を決断したきっかけ】

編集部:
そんな環境の中で、どこかで「変えなきゃ」と思った瞬間があったんですか?

あいり:
はい。きっかけは、元彼に言われた一言でした。

編集部:
どんな言葉だったんですか?

あいり:
「お前、その会社ずっといたら、将来マジで詰むよ」って(笑)
ひどいですよね。でも、その時なぜかすごく刺さったんです。
悔しくて泣きましたけど、「たしかにこのままじゃダメだ」って思いました。

編集部:
そこからすぐに行動されたんですか?

あいり:
最初は小さなことからです。
転職サイトを眺めたり、口コミを見たり…。
でも、「自分にも選べる会社があるかも」って少しでも思えたことで、少しずつ前向きになれました。

編集部:
行動に移すまで時間はかかりましたか?

あいり:
はい、半年ぐらいは“調べて終わる”状態が続きました。
でもある時、転職エージェントに無料登録したら、すぐに電話が来て。
その担当者の人がすごく親身で、「今の話、全部でいいから聞かせてください」って言ってくれたんです。
それで、やっと本格的に動き出せました。

【転職活動の進め方・利用したサービス】

編集部:
そこから本格的に転職活動を始められたとのことですが、具体的にはどんな流れでしたか?

あいり:
最初は転職エージェントに登録して、担当者と電話面談をしました。
自分の職歴とか、今の職場の悩みとか…正直、かなり赤裸々に話しましたね。
でも、聞き上手な方で「無理して働いてる人ほど、転職後にすごく伸びる」って言ってくれて、それがすごく励みになりました。

編集部:
担当者との相性って、転職活動では意外と大事ですよね。

あいり:
本当にそう思います。
最初のエージェントが良かったおかげで、その後の動きがスムーズでした。
自分に合いそうな企業を5社くらい紹介してもらって、3社に応募しました。

編集部:
応募書類や面接は、どう対応されたんですか?

あいり:
書類の添削も全部サポートしてくれました。志望動機とか、自己PRとか、最初は全然うまく書けなかったんですけど、「あいりさんの経験は、こういうふうに言語化できますよ」って一緒に考えてくれて。
面接前も「こういう質問が来ると思います」って練習してくれて、本当に心強かったです。

編集部:
実際の面接はどうでしたか?

あいり:
最初はめちゃくちゃ緊張しました(笑)
でも、今の会社の面接では「ちゃんと人を見てくれる会社だ」って感じて、すごく話しやすかったんです。
面接官の方が「環境を変える勇気を持てたこと自体が強みですよ」って言ってくださって、ちょっと泣きそうになりました。

編集部:
その会社が、今のお勤め先なんですね。

あいり:
はい。内定をもらった瞬間、「やっと抜け出せた」って実感が湧きました。
ブラック企業にいた頃の自分には、想像もできなかった場所に今いるって思います。


【今の職場のリアルと心境の変化】

編集部:
転職してから、日々の働き方や生活にはどんな変化がありましたか?

あいり:
一番は“心の余裕”ができたことですね。
定時に仕事が終わるので、帰ってから自炊したり、好きな本を読んだり…。
前は“明日が来るのが嫌”だったのに、今は“週末なにしようかな”って考えられるようになりました。

編集部:
とても健やかで理想的な生活ですね。

あいり:
はい(笑)。
会社の雰囲気も、以前とは真逆で。上司がちゃんと部下を見てくれるし、「できてないこと」より「できてること」を見てくれる職場なんです。
自分を責める癖があった私にとって、すごくありがたい環境です。

編集部:
やはり、働く環境が変わると、人生そのものが変わる実感はありますか?

あいり:
めちゃくちゃあります。
“自分を大事にできるようになった”というか、「働くために生きる」じゃなくて、「生きる中に働く時間がある」って感覚になりました。
こういう感覚って、ブラック企業にいた頃は一生味わえないと思ってました。

編集部:
転職はあいりさんにとって、“逃げ”ではなく“再生”のようなものだったんですね。

あいり:
ほんとにそうです。あのとき勇気を出してよかったって、心から思ってます。

【恋愛・人間関係・人生観の変化】

編集部:
働き方が変わったことで、プライベートや人間関係にも変化はありましたか?

あいり:
めちゃくちゃありました(笑)
まず、イライラしなくなったんですよね。前は仕事が忙しすぎて、何に対しても余裕がなくて。
当時の彼とも喧嘩が絶えなかったし、自分自身にすらずっとダメ出ししてました。

編集部:
心の状態が人間関係にも出ていたと。

あいり:
そうですね。今は逆に、仕事がうまくいかなくても「まあ今日はこんな日もあるか」って思えるし、人の優しさにちゃんと気づけるようになりました。
友達と話す内容も、「仕事つらい…」から「今度○○行こうよ!」って話に変わってきてて、自分の世界が広がった感じがします。

編集部:
人生観そのものが変わった感覚ですね。

あいり:
はい。「我慢して生きるのが当たり前」って思ってたけど、今は「自分の機嫌は自分で取る」っていう意識が芽生えました。
あと…恋愛の好みも変わりました(笑)

編集部:
それは気になります(笑)どんなふうに?

あいり:
前は“頼れそうな人”が好きだったんですけど、今は“対等でいられる人”がいいなって思います。
自分を大事にするようになったら、相手との関係もすごく変わりました。


【読者へのメッセージ】

編集部:
これまでの経験を踏まえて、いま仕事や環境に悩んでいる人へメッセージをお願いします。

あいり:
「辞めたら負け」っていう言葉に縛られてる人、まだまだ多いと思うんです。
でも、私が声を大にして言いたいのは、「辞める=逃げじゃない」ってことです。

編集部:
本当にそうですね。

あいり:
自分を守るって、すごく大事な選択なんですよ。
体を壊す前に、自分の人生に“選択肢”を持っていいって、私は転職を通じて初めて知りました。
「今の仕事を続ける or 辞める」じゃなくて、「続けながら動き出す」っていうグラデーションの選択肢があることも、もっと広まってほしいです。

編集部:
それだけでも気持ちが軽くなりますね。

あいり:
はい。何か変えたいと思ったときって、“相談する”だけでも大きな一歩なんですよ。
私も最初は「無料なら…」って軽い気持ちで登録したんです。そこから未来が変わったので、「あなたにもできるよ」って伝えたいです。

「私なんかに無理」
「まだ頑張れるかも」

そう思っていた頃の自分に、今の私はこう伝えたいです。

「あなたの人生は、もっと明るくて自由でいい」

だから、まずは一歩。
あいりさんのように、未来を変える人がひとりでも増えることを願っています。

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