【経済指標】消費者物価指数とは?見方・影響

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この記事では、米消費者物価指数の意味・見方・影響を解説していきます。

目次

米消費者物価指数とは

出典:U.S.BUREAU OF LABOR STATISTICS

消費者物価指数(CPI:Consumer Price Index)とは、米国の物価状況を表す経済指標であり、米国の消費者が購入する商品やサービスの価格変動を表します。

物価調査は、米国75箇所の都市地域における23,000店のスーパー、デパート、小売店などが対象であり、全人口の約90%をカバーしています。

指標名米消費者物価指数
発表機関労働省労働統計局
U.S.BUREAU OF LABOR STATISTICS
発表時期翌月15日前後
発表周期月次

米消費者物価指数の見方

コア・CPIを活用する

消費者物価指数を分析する際は、コア・CPIを活用しましょう。

コア・CPIとは、季節による影響を大きく受ける食糧分野・エネルギー分野を除いた消費者物価指数のことです。コア・CPIを活用することで、より適切な物価状況を把握することができます。

食糧分野・エネルギー分野を除いているので、”All items less food and energy”と表現されています。

出典:U.S.BUREAU OF LABOR STATISTICS

米消費者物価指数を発表している労働省労働統計局は、丁寧にコア・CPIを併せて公表してくれているので、特別な理由がない限りはコア・CPIで物価状況を分析しましょう。

サービス業に注目する

CPIの構成比としてはサービス業のウエイトがおよそ6割を占めているので、サービス業の動向を最も表している指標です。

米国のGDP構成比的にもサービス業の割合が高いので、米国全体の物価状況を反映しているとは言えます。

反対に、特定の産業を分析するにはデータの偏りがあると言わざるを得ないので、あくまで米国全体の経済状況を判断する際に活用するにとどめると良いでしょう。

米消費者物価指数の影響

株式相場への影響

米消費者物価指数は、米国全体の景況感を表す指標であるため、結果が予想より良ければマーケットはリスクオンになり、リスク資産である株式の買い材料になります。

反対に、本指標の結果が予想より悪ければ、マーケットはリスクオフになり、株式の売り材料となります。

【米消費者物価指数と株式相場】

  • 米消費者物価指数が予想以上に上昇→米国株の買いの材料に
  • 米消費者物価指数が予想以上に低下→米国株の売りの材料に

(参考ニュース)

10日の米株式相場は続落。S&P500種株価指数は1カ月ぶりの大幅安となった。米国債利回りは急上昇。 10月の米消費者物価指数(CPI)を受けて、金融市場に動揺が走った。

Bloomberg

金利相場への影響

米消費者物価指数の結果が予想より良ければ、マーケットはリスクオンになり、安全資産である債券は売れら金利は上昇します。

一方で、本指標の結果が予想より悪ければ、マーケットはリスクオフになり、安全資産である債券は買われ金利は低下します。

【米消費者物価指数と金利相場】

  • 米消費者物価指数が予想以上に上昇→金利上昇の材料に
  • 米消費者物価指数が予想以上に低下→金利低下の材料に

為替相場への影響

為替相場への影響は、金利相場への延長線だと考えればわかりやすいです。

先述したように、米消費者物価指数の結果が予想より良ければ、金利は上昇します。資金は金利の高い通貨に集まるので、本指標の発表により米金利が高まれば、米ドルに資金が集まるので米ドル高になります。

当然、逆も然りです。

【米消費者物価指数と為替相場】

  • 米消費者物価指数が予想以上に上昇→金利上昇の材料に→米ドル買い・円売り材料に
  • 米消費者物価指数が予想以上に低下→金利低下の材料に→米ドル売り・円買い材料に

(参考ニュース)

ドル指数が約2カ月ぶり安値を付けた。昨年12月の米消費者物価指数(CPI)の上昇率が市場予想を超えず、連邦準備理事会(FRB)の金融政策正常化に向けた動きを加速させるものでなかったことがドルの重しになった。

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