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正社員としてIFAに転職するメリット・デメリット・注意点を解説
証券会社や銀行などの金融機関からIFAに転職する方が増えています。
IFAといえば、完全成果報酬型の業務委託IFAをイメージされる方が多いと思います。
しかし最近では、IFA法人と雇用契約を結び、正社員としてIFA業務に携わる方が増えているのです。
そこでこの記事では、正社員としてIFAに転職するメリット・注意点などをお伝えしていきます。
正社員IFAのメリット
はじめに、正社員としてIFAに転職するメリットをお伝えします。
【正社員IFAのメリット】
- 固定給がある
- 管理職インセンティブが貰える場合がある
- ストックオプションが貰える場合がある
固定給がある
IFAは固定給のない完全成果報酬のイメージがありますが、それは業務委託契約だからです。
正社員IFAはIFA法人と雇用契約を締結しているため、一定の給料や年棒が保証されています。
固定給の水準は概ね前職(金融機関)と同等であるケースが多いですが、固定給を前職より低く(20~35万円程度)した上でインセンティブ率を高く設定する場合もあります。
前者の場合は年収800〜1,500万円、後者の場合は年収400〜2,500万円であるケースが多いです。インセンティブ率が後者の方が高いため、振れ幅も大きい形となります。
管理職インセンティブが貰える場合がある
正社員IFAであれば、管理職インセンティブがもらえる場合があります。
管理職インセンティブとは、IFA法人の一支店・一部署をマネジメントする代わりに、自分のプレイヤー報酬とは別にもらえる報酬です。マネジメント配下のIFAのコミッションの数%をもらう場合もあれば、IFA法人全体のコミッションの数%をもらえる場合もあります。
【管理職インセンティブの計算例】
IFA5名をマネジメント、管理職インセンティブ率3%、各IFAのコミッションを月200万円と仮定
200万円×3%×5=30万円
自身のプレイヤー報酬とは別にマネジメント報酬が入るのですから、魅力的な給与体系と言えます。
しかし、当然ながらマネジメント業務も請け負うことになるので、自身のスキルややりがいを考慮して管理職になるかどうか検討した方が良いでしょう。
※便宜上管理職と呼称していますが、特段役職につかないケースもあるので、あくまでマネジメント業務を実行する人という位置づけで解釈していただけますと幸いです。
ストックオプションが貰える場合がある
正社員IFAにはストックオプションを支給するIFA法人もあります。
ストックオプションは売却もしくはIPOを実行するまでほぼ無価値ですが、会社の業績が伸びてEXITすれば数千万円ほどの収入が期待できます。
アイ・パートナーズ・フィナンシャルのように上場しているIFA法人もありますし、今後はIFA法人同士でのM&Aも積極化されるでしょう。
ただし、ストックオプションを支給するということは、現時点では金銭的に高い報酬を提供できないことの裏返しです。
自身がそれに耐えられるか、そしてその先のお客様に負担をかけることはないのかを熟考した上で、ストックオプションを受領するかどうかを検討した方が良いでしょう。
正社員IFAのデメリット
次に、業務委託IFAと比べた正社員IFAのデメリットを挙げていきます。
【正社員IFAのデメリット】
- 還元率が低い(収入が上がりにくい)
- 自由度が低い(出社義務やノルマがある場合がある)
- 会社の業績に依存してしまう
還元率が低い(収入が上がりにくい)
固定給が発生する分、正社員IFAの還元率は低い傾向にあります。バック率で換算すると、15~35%ほどでしょう。
そのため、業務委託IFAと比較してバック率が低い分、正社員IFAの収入は上がりにくいです。
業務委託IFAであれば年収3,000万円以上になることも珍しくありませんが、正社員IFAで年収2,000万円を目指すことはかなり難しいでしょう。
自由度が低い(出社義務やノルマがある場合がある)
自由度の低さも正社員IFAの大きなデメリットです。
営業ルールはIFA法人によって様々ですが、基本的にIFAには週5の出社義務やノルマはありません。あれば既存の金融機関と何も変わりませんよね。
出退勤は自由で提案商品も売買タイミングも自由。これがIFAの良さなのですが、正社員は会社のルールに従う必要があるので、出社やノルマ遂行を強制させられる場合があります。
もちろん出社義務や目標があることは一概に悪いことではありませんが、会社のルールを共有されないまま雇用契約を締結してしまう方が少なくないので、正社員の場合は会社の規則に一層注意する必要があるでしょう。
会社の業績に依存してしまう
IFAと言えども、正社員であれば報酬水準は会社の業績に依存してしまいます。
自分がどんなに数字を上げても、見合った報酬がもらえない可能性があるのです。
反対に自分の数字が厳しい時でも一定の収入は期待できるため、可能であれば会社の規則だけでなく成長性や財務基盤もチェックできると良いでしょう。
正社員IFAに転職する際の注意点
次に、正社員IFAに転職する際の注意点を共有いたします。
【正社員IFAに転職する際の注意点】
- 今の会社の報酬としっかり比較する
- 転職検討先のIFA法人について入念に調べる
- 正社員でないといけない理由を明確にする
今の会社の報酬としっかり比較する
IFAの報酬水準はピンキリですが、正社員であればある程度予測することができます。
大手証券会社やメガバンクであれば、中堅以上は1,000万円以上の年収が期待できます。一方で正社員IFAで年収1,000万円を超えている方はまだ少数派です。
金融機関の報酬制度や手厚い福利厚生を今一度振り返り、それでもやりがいを追求したい方は正社員IFAに転職することを検討すると良いでしょう。
転職検討先のIFA法人について入念に調べる
正社員は業務委託社員より、会社との関係性が深くなります。そのため、正社員として転職されたい場合はより入念に転職先についてチェックしておく必要があります。
IFA法人側に開示義務はないので、提供された情報がどこまで信頼できるか不透明であるため、業界内での評判や既にIFAになっている方から情報収集すると良いでしょう。
正社員でないといけない理由を明確にする
正社員IFAでなければ達成できないことを明確にしておくことで、転職後に後悔する可能性を減らすことができます。
そのためにも、最低限次の項目についてチェックしておくと良いでしょう。
【正社員IFAになる前のチェック項目】
- 代表の理念や目標に共感できるか
- 評価体系が明確であるか
- 報酬は業務委託より低くなる可能性があっても良いか
- 営業ルールや賞与が会社の業績に依存しても良いか
- 営業以外の業務が発生しても良いのか
正社員を募集しているIFA法人
最後に、正社員IFAを募集しているIFA法人の一部をご紹介します。
※会社HPの採用ページを参照
Innovation IFA Consulting
応募資格 | 証券会社での営業経験(個人・法人問わず) |
勤務地 | 東京都渋谷区渋谷3丁目10-13 TOKYU REIT 渋谷Rビル |
推定年収 | 430万円~2,500万円 ※月額固定給、賞与に加えて、実績に応じたインセンティブを6月に支給 |
会社HP | https://innovation-ifa.co.jp/ |
ファイナンシャルスタンダード
応募資格 | 銀行等金融機関での実務経験3年以上 |
勤務地 | 本店 | 有楽町オフィス:東京都千代田区有楽町1-12-1 新有楽町ビル11階 支店 | 大阪オフィス:大阪府大阪市北区茶屋町19-19 アプローズタワー11階 |
推定年収 | 給与+賞与(年2回)※前職の年収・経験等を考慮 |
会社HP | https://fstandard.co.jp/ |
まとめ
今回は正社員IFAについてお伝えしました。
これまで数多くのIFAと情報交換してきた経験をもとに発信しましたが、正社員IFAに向いているかどうかは、個人の特徴や目標によって大きく変わります。
IFAへの転職、IFA法人の移籍を検討している方は転職サービス「ミイダス」に登録して市場動向をチェックするのもおすすめです。
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