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【最新版】第一生命の業務内容・強みと弱み・平均年収を解説
この記事では第一生命の業務内容・強みと弱み・平均年収をお伝えしていきます。
第一生命への就職・転職を目指している方の参考になれば幸いです。
第一生命とは
第一生命とは、第一生命ホールディングスの中核をなす生命保険会社です。
日本で初めての相互会社として設立され、今では生命保険業界のリーディングカンパニーとして業界を牽引しています。
相互会社とは、保険業法で保険会社にのみ設立が認められた会社形態です。相互会社の場合、株主が存在せず、ご契約者一人ひとりが会社の構成員(社員)になるなど株式会社と異なる点があります。
出典:第一生命|相互会社と株式会社
会社名 | 第一生命保険株式会社 |
代表者 | 稲垣 精二(代表取締役社長) |
所在地 | 東京都千代田区有楽町1-13-1 |
社員数 | 52,384名(2022年4月) |
会社HP | https://www.dai-ichi-life.co.jp/ |
第一生命の業務内容
第一生命の業務内容をみていきましょう。
【第一生命の業務内容】
- リテール業務
- ホールセール業務
- アンダーライティング業務
- 資産運用業務
- 海外事業業務
- 企画・管理業務
- 窓販・代理店業務
- IT・システム業務
それぞれ詳しくみていきましょう。
リテール業務
リテール業務では、生涯設計デザイナー、FP、RM、コンタクトセンター、第一生命ほけんショップ、代理店などを通じて、顧客に生命保険商品を提供しています。いわゆる個人営業ですね。
リテール業務では具体的に次の2つの業務を行います。
接点業務 | お客さまサービス部、コンタクトセンター統括部、FPコンサルティング部、代理店営業部などの本社部門と全国各拠点で顧客に対してコンサルティングを行う |
企画・支援業務 | 営業企画部、業務部、業務企画部、商品事業部、生涯設計教育部、提携販売推進部などの本社部門と、全国各拠点が連携しながら業務を進める |
ホールセール業務
ホールセール業務では、企業・団体・自治体などの顧客に対して、「団体保険」「企業年金保険」「損害保険」「経営者保険」などの商品を提供していきます。
企業の場合は抱えるリスクが多いだけでなく、それぞれのリスクがとても複雑です。そのため、社内の各専門部署と連携しながら、顧客のリスク・ニーズにアプローチしていくことが肝要になります。
アンダーライティング業務
アンダーライティング業務では、顧客の保険契約を引受け、その保険料や契約内容の管理を行うとともに、保険金・給付金の支払いまで行っています。
顧客や営業部隊の声を聞きながら、PDCAサイクルを回すことによって業務効率の改善を促していくことが要求されます。
資産運用業務
資産運用業務では、顧客からお預かりした保険料を、長期に渡って安全かつ安定的に運用していきます。
保険会社は莫大な資金を運用する機関投資家としての側面も持っていますが、その役割を担っているのが資産運用部隊です。
新規成長分野への投融資拡大に加え、グループ会社のアセットマネジメントOneやジャナス・ヘンダーソングループを通じたアセットマネジメント事業を通じて第一生命グループ全体の利益成長にも貢献するなど、資産運用業務のフィールドは年々広がっています。
海外事業業務
海外事業業務では、第一生命グループが海外で行っている事業全般を担っています。
海外生命保険事業に携わる際には、各国の経済の成長性だけでなく、金融や保険事業に関する法制度、生活文化やライフスタイルなどにも十分に考慮する必要があり、まさにグローバルな視点での業務遂行が求められます。
企画・管理業務
企画・管理業務では、全社横断的な課題解決に向けた取り組みを行なっています。
具体的には、中長期的な経営計画や事業戦略の策定、経営品質の向上に向けた取組み、人財や資金などの経営資源の配分、法務やリスク管理などのコーポレートガバナンスなどが該当し、部分最適ではなく全体最適を目指す視点が要求されます。
窓販・代理店業務
窓販・代理店業務では、第一生命グループのチャネルにおいて、特色ある商品を提供していくことで新たなマーケットの開拓を行なっていきます。
具体的には、代理店への販売支援や商品開発・販売促進、営業戦略の立案などを行なっていきます。
IT・システム業務
IT・システム業務では、営業支援システム、資産運用システムや会計システムの開発・保守などを行なっています。
保険商品のシステム開発には高度な保険数理や商品知識が必要不可欠であるほか、複雑で巨大な保険システムを安定的に稼動させるためには高い専門性が要求されます。
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第一生命の強み
次に、第一生命の強みと弱みをお伝えしていきます。
強みからみていきましょう。
海外事業への積極性
第一生命の強みとしては、海外事業への積極性が挙げられます。
第一生命は1970年以降から積極的に海外に進出し、今では事業ポートフォリオの1/4を占めるまでになりました。
国内市場が成熟しきっているなかで、積極的に海外展開している経営姿勢は強みと言えます。
ESGへの高い意識
ESG意識の高さも、第一生命の強みと言えます。
差別化が図りづらい金融業界では、近年社会的問題に取り組んでいる企業が評価されるようになっています。
第一生命は世界的なESG取組みに参画しているため、社会的意義のある金融機関として高く評価されています。今後もこうした流れは強まることが予想されるので、ESGへの意識の高さは中長期的に利益として花開いてくるはずです。
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第一生命の弱み
生命保険市場の縮小
第一生命の弱みとしては、保険業界の構造的問題が挙げられます。
国内の人口は減少傾向にあり、生命保険への需要は年々弱まっていくでしょう。また、マイナス金利の導入により資産運用業務では収益を生み出しづらくなっていることを加えると、まさに構造的にピンチな状況になっています。
短期的にはすぐに問題は表面化しないでしょうが、市場縮小のダメージは大手ほど受けるので、業界トップの第一生命の体力は年々削られていくことが予想されます。
意思決定の遅さ
意思決定の遅さも第一生命の弱みです。
生命保険会社屈指の企業規模を誇るまでに成長したこともあり、事業投資や新規事業への意思決定が遅くなっているとの声が上がっています。
特に社内のITシステムに不満を持つ社員が非常に多く、社内インフラへの投資判断をいまだに下せないことは、成長への大きな阻害要因だと言えます。
第一生命の平均年収
次に、第一生命の平均年収についてみていきます。
今回は第一生命が公表している有価証券報告書、及び口コミサイトに記載されている平均年収を参考にしています。
有価証券報告書でみる平均年収
第一生命は、有価証券報告書にて社員の平均年収を公表しています。
第一生命の平均年収は978万円です。かなり高いですが、会社規模を考えるともっとも貰ってもいいような気はしますね…
口コミサイトでみる平均年収
次に、口コミサイトのOpenWorkで第一生命の平均年収をみてみましょう。
有報の平均年収よりかなり低いですが、回答者の多くが若手、中堅であることを踏まえると妥当ではないでしょうか。
年齢別の平均年収
年齢 | 推定年収範囲 | 推定平均年収 |
---|---|---|
25歳 | 197〜640万円 | 355万円 |
30歳 | 263〜855万円 | 475万円 |
35歳 | 279〜905万円 | 502万円 |
40歳 | 264〜858万円 | 476万円 |
45歳 | 248〜804万円 | 446万円 |
50歳 | 246〜799万円 | 443万円 |
55歳 | 272〜882万円 | 489万円 |
評価体系・賞与について
ボーナスは他の⾦融機関と⽐べて多くはないが⽉給が⾼いイメージ。現場の管理職の⽅が内勤に⽐べて給与は⾼いが今後はオフィスの統廃合が進むのでポストは少なくなる。
基本給与数万円と今までの保有件数が固定の部分で増やせて、他はインセンティブ。成績によって⼤分変わるので、法⼈とか⼤きな契約貰えれば、⼀回の⽉収で100万以上貰ってる⼈もいた。裏を返せば、成績が悪いと⼀般の初任給前後にもなる。
評価制度は、定性評価と⾔いながら定量評価だと感じます。つまり実績がとても評価に⼤きなウェイトを占めており、営業職種という⾊が強いと思います。あとは社内営業と運により評価と給与が決まる⾵潮があるような気がします。
第一生命の新卒採用
第一生命の新卒採用事情についてみていきます。新卒で第一生命を目指す学生はご活用ください。
募集職種
基幹職 | 8つのビジネスフィールドで幅広く活躍できる職種 |
機関経営職 | 5年間の教育カリキュラムを経たのち機関経営を行う |
ライフプロフェッショナル職 | 保険コンサルティングを行う |
採用フロー
【第一生命の採用フロー】
- ES提出
- Webテスト(1)
- 個別座談会(複数回)
- Webテスト(2)
- テストセンター(基幹総合職のみ)
- 個人面接(複数回)
初任給・福利厚生
【第一生命の初任給】
- 基幹総合職(G型)→院了:282,770円、大卒:270,470円
- 基幹総合職(R型)→院了:258,180円、大卒:245,880円
- 基幹業務職(A型)→院了:221,300円、大卒:205,310円
生活関連制度 | 社宅制度、独身寮、社内融資制度 |
休暇関連制度 | 年次有給休暇、リフレッシュ休暇、出産・育児休暇、介護休業 |
資産関連制度 | 退職一時金制度、企業年金制度、財形貯蓄制度、持株会制度 |
第一生命への転職
次に、第一生命への転職を目指す方に向けて、同社のキャリア採用情報をお伝えします。
中途採用での募集職種
- グローバルコース(アクチュアリー)
- ライフプロフェッショナル
有利になる資格
第一生命へ転職するにあたって有利になる資格は次の通りです。
資格名 | 有利になる理由 |
---|---|
生命保険募集人 | 生命保険を扱う上で必携の資格だから |
ファイナンシャル・プランナー | 個人営業を行う上で必要な知識を会得出来るから |
証券アナリスト | 資産運用業務で欠かせない知識が会得出来るから |
アクチュアリー | 保険や年金を仕組みから理解できるようになるから |
社員の評判
保険営業はお客様の抵抗感が少ないとはいえ、約定が決まるととても嬉しいです。やればやった分だけ給与に反映される点もやりがいを感じます。知識や営業スキルを身につけがいがあります。
女性がキャリアもプライベートも大切できる会社です。女性が昇進しやすいですし、子供を理由に欠勤・早退をしても嫌な顔ひとつされません。育休と産休は取得しやすいのは言うまでもありません。
みなし残業制なので、残業しなくても良いですし残業代も当然でないです。しかし、退職後に顧客とのアポイントがあると当然対応しないといけませんから、ワークライフバランスは良いとは言い切れないです。
第一生命をはじめとする保険業界への転職に興味のある方は、次の転職サービスをおすすめします。
サービス名 | おすすめの理由 |
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リクルートダイレクトスカウト | ・総合商社などの求人数が業界最多 ・商社/専門商社に強い転職支援サービスが充実 |
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【退職代行ガーディアン】 | ・低費用、そして、簡単で確実に退職できる退職代行 |
また、保険業界におすすめの転職サービスをまとめた記事があります。そちらも併せてご覧ください。
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まとめ
ここまで第一生命の業務内容・強みと弱み・平均年収などをお伝えしました。
海外事業や最新のトレンドに強い第一生命では、グローバルな保険ビジネスに挑戦できる環境が整備されています。
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第一生命のニュース
最後に、第一生命に関する直近のニュースをお伝えします。
【インパクト投資】株式会社 JEPLAN への投資
第一生命保険株式会社は、ペットボトル等の資源循環の普及・拡大に独自のリサイクル技術を用いて取り組む株式会社JEPLANに対し、ESG 投資の一環であるインパクト投資1として5億円の投資を実施しました。当社は、引き続き運用手法の高度化・多様化によって資産運用収益の向上を図るとともに、責任ある機関投資家として持続可能な社会の形成に寄与すべく、ESG 投資に積極的に取り組んでいきます。
引用元:第一生命(2022年8月24日)
Ubie株式会社への投資
第一生命保険株式会社は、ヘルスケアテックベンチャー企業の Ubie株式会社に対し、5億円の投資を実施しました。当社は本投資を通じ、事業シナジー創出が期待されるUbieの取組みを資金面からサポートするとともに、当社が中期経営計画「Re-connect2023」にて取り組む体験価値「健康・医療」領域において、お客さまのwell-being実現に資する協業を推進していきます。当社は、引き続きInsTechの加速によるイノベーション創出を目指し、先端テクノロジー・ビジネスモデル等を有するベンチャー企業への投資に機動的に取り組んでいきます。
引用元:第一生命(2022年7月27日)
株式会社シナモンへの投資
第一生命保険株式会社は、株式会社シナモンに対し、5億円の投資を実施しました。当社は本投資を通じ、シナモンAIの取組みを資金面からサポートするとともに、生命保険業のバリューチェーンにおける抜本的な変革へ向けた事業シナジーを追求します。当社は、引き続きInsTechの加速によるイノベーション創出を目指し、先端テクノロジー・ビジネスモデル等を有するベンチャー企業への投資に機動的に取り組んでいきます。
引用元:第一生命(2022年6月28日)
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